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沖縄では、三味線や蛇味線とは、言わず三線(さんしん)と言います。

沖縄三線の起源と由来
琉球に三線が伝わったのは、今から570年前ごろ、1391年
察度王時代といわれている。その起源をたどってみると三絃としての起こりは、遠く3、4千年の昔、エジプトに始まり、それがアラビア、ペルシャを経てインドに入り琵琶となっていった。そして、一方スペインから欧州に入った三絃は、今日のヴァイオリン、マンドリン、ギター等に変わり、唐においては胴に蛇皮を張った三絃が中流以上の家庭に盛んに流行したのちに、シナを経て琉球に輸入され、北上して日本に渡っていったというのが通説になっている。
琉球では、三線は帰化した中国人36姓が福州から久米村に持ってきて普及させたという説がある。その後、
赤犬子という天才が三線を改良し、オモロに合わせて弾き、各村々をめぐり歩いて琉球音楽を完成させたと伝えられている。

察度時代(1321〜1396)
中国帝王にみつぎ物を贈って忠誠をちかい、貿易をはじめた最初の王「察渡」の時代

オモロソウシ
沖縄最古の歌謡集

赤犬子「あかいんこ」(不明)
オモロの歌唱者として有名で、古典音楽の世界では三味線歌謡をはじめた人としてたたえられている。
赤犬子には、赤毛の犬とのあいだに生まれた子という伝説ものこされている。
読谷村楚辺の赤犬子宮の境内に碑があり、沖縄音楽にたずさわる方が多く訪れる。


沖縄三線の制作工程

沖縄三線は、棹と胴で構成されています。
棹の材料は、硬く、変形しにくい木材を使用します。木材の種類は、さまざまでゆし、桑、紅木、紫檀、から高級品の黒檀(黒木)などを使用します。
木を伐採して乾燥させます。次に木を何当分かに分け、3〜4年乾燥させます。十分乾燥させたのち、三線の型に荒削りします。荒削りした三線はさらに細かくノコ、ノミやヤスリで型を整えて三線の棹を作っていきます。
完成した棹は、ペーパーを何度か掛け細かく表面をなだらかにして行きます。
次は、塗りです。塗りは、下地を塗り乾かせ、また、下地を塗り乾かせ、色を塗ります。十分乾くまで3〜4週間ほどかかります。

完成した三線の棹

胴は、四枚の厚い板を合わた木材でできています。皮を張る際に2トン以上もの圧力がかかるため、硬く丈夫な木でできています。また、音の余韻をきれいに出すために胴の内側は、いろんな工夫がされています。

チーガー
チーガー


胴に皮を張る作業をします。皮を張りますが、裏と表の2回に分けて張っていきます。片面を張りしばらく置き、皮の張具合を見ながら胴に貼り付けます。同じ様な工程をもう片面も行います。ただし、表と裏の皮の張り方のバランスは、職人技が生かされます。皮の張り方によっても音の良し悪しが決まるからです。
※本皮、本皮強化張り、人工皮張りの皮の張り方は、それぞれの皮の特徴に合わせて工程が、若干違います。


ニシキ蛇の皮の一部


棹と胴を組合わせる作業を行います。ブーあてといいます。大変大事な作業です。三線の良し悪しもこのバランス取りの作業できまってしまうからです。
棹にカラクイ(糸巻き)を取り付ける際の穴を開けます。カラクイの穴は、カラクイを付けたときのバランスを想定して穴を開けます。次に歌口の取り付けです。

歌口の取り付けをしますが歌口もいろんな工夫がされています。この作業も三線の良し悪しに関係してきます。
カラクイの取り付けをします、カラクリは、三線の穴に合わせて削っていきます。カラクイを取り付けた際に緩くてもきつすぎてもいけません。
後は、仕上げとして、手掛け(ティーガー)を取り付け、糸を取り付けた糸掛けを取付け、カラクリに糸を通して調弦して終わりです。
最終チェックとして、音聞きをします。

このように、ほとんど手作業によって三線は、制作されます。

なぜ、高い三線と安い三線があるのか
三線の価格は、ほとんど棹の材質で、胴(皮の張り具合)、バランスで音が決まります。
高価な材質というとやはり黒木です。実がしまり、硬く、非常に変形しにくく、黒木の三線は、音はやはり澄み切って深みがあり、きれいです。しかし、黒木でもランクがあります。7万円〜100万円以上とさまざまです。
三線の価格によって棹の材質や音も変わってきます。

それでは、安い三線は音は悪いのかというとそういうことは、一概に言えません。棹がしっかりしていれば低価格の棹でもバランス、皮の張り方がよければ、それなりにチャンと綺麗な三線の音を奏でます。

※ここで安い三線という表現は、黒木などの棹に比べて低価格で買えるゆしや桑などの硬く変形しにくい三線の材料に適した棹を使用した三線を意味します。


三線の皮について

三線の皮は、本皮1枚張り、本皮強化張り、人工皮張りがあります。

本皮1枚張りは、沖縄三線本来の音色を奏でます。音にこだわりたいなら、やっぱり本皮張りでしょう。本皮張りは、比較的皮の厚いところを使用します。(本皮1枚張りの場合は、皮にもランクがあります。)本皮1枚張りは、いずれ破れてきますので張替えが必要となります。本土は、沖縄よりも乾燥してますので、沖縄と比べて皮が破れやすいです。ただし、最近では、皮が破れないように音よりも皮がなるべく長期間破れないように緩く皮を張る方法が多くなってきています。音は、張りがなくボーン、ボーンと緩い音がします。皮をしっかり張ると音に張りがあり、音もはっきりして綺麗な深みのある音がします。しかし、皮が破れるまでの期間は、短くなります。音を取るか皮を取るかは、ユーザーしだいですので本皮張りのご注文の場合は、どのような感じで皮を張るかを希望するとよいと思います。

本皮強化張りは、胴に薄い特殊シートを貼ります。その上に本皮を張っていきますので、かなり丈夫で皮が破れる心配がほとんどありません。以前と比べて本皮強化張りの技術は、向上し、人工皮張りよりも音が柔らかく、深みのある音がします。近年、本皮強化張りは、ほとんどメンテナンスの必要もなく本皮が破れる心配がないのでかなり需要が増えています。


本皮強化張りの胴(チーガー)

人工皮張りは、特殊シートに蛇の柄をプリントしたものです。耐久性に優れ長持ちしますので野外での使用にも適しています。比較的に人工皮張りの三線は、低価格からお求めになれますので、初めて三線を購入される方や手軽な練習用などにはよいでしょう。

三線の型

三線の型には、真壁型、南風原型、久葉の骨型、知念大工型、平中知念型、久場春殿型、與那型、江戸與那型などがあります。
それぞれ三線の形に特徴がありますが優美とされている
真壁型が一般的です。

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